「室井さんは上にいてください。」「正しいことをしたければえらくなれ。」

今日のなんでやねんさん経由で糞プロジェクトで死に掛けてる人の日記。
http://d.hatena.ne.jp/dot/20040607#1086627237


「今日のなんでやねん」のきたさんは


最近思うんだが,こんなのは下っ端がいくらわーわー言ったって意味がない.自分の回りでは問題が改善されたかに見えるが,そんなのは所詮局所的な話で,プロジェクト全体では何も解決されていない.上の意識が根本から変わらんとダメ.
とおっしゃってて、僕も確かに今のプロジェクトで最下層から「このままじゃ終わらないのでリスケしないとだめですよ。」とか「間に合わないからお客さんにスケジュールか品質をどちらか選んでもらうしかないですよ」とか「このさい、GUI関係のバグは無視しませんか」とか言ってみたりして根本からプロジェクトをどうにかしようと言ってはみるんだけどもまったくどうにもならない。局所的には自分の周りの問題はどんどん解決してってはいるんだけどもね。例えばVSSにはコンパイル通るものをあげましょうとか、情報共有の方法を一元化しましょうとか。#Wikiを推したんだけどイマイチ使われてない。残念。


局所的に何かをやってもどうにもならん → モラルが低下して自分だけよければいいと考えるようになる。 → 問題を見過ごすようになる。 → もっとモラルが低下する。
って感じのデスマスパイラルがデスマと言われるプロジェクトにはあるんだろうな。


結局踊る大捜査線の青島と室井さんと同じように現場で頑張る人と、現場の事を知っていて上に上り詰める人が両方必要なのかな。結局、開発プロセスを変えても生産性の向上は数パーセント程度だものな。プロジェクト管理をうまくやってあがる生産性の向上は2倍とか3倍とかが可能なオーダーだもの。あとは営業か、、、
技術者って技術論が好きだから「アジャイルプロセスが」とか「開発ツールが」、「オブジェクト指向が」、「AOPなら」とかって話好きだけども結局目の前の問題を避けてるだけなんじゃないかと常々思うんだよね。目の前に広がるスケジュールが正しく引かれてないっていう問題やコミュニケーションの問題に関して避けてる気が。戦わなきゃ現実と。


あと日本の現場には特に「カウボーイ・コーダー」が多い気がする*1。そしてカウボーイ・コーダーを賞賛するような雰囲気が。ただ頑張るんじゃなくて頭を使うことを頑張って欲しいもんだ。ピープルウエアという本にはこうある。


残業の後には、いつもその時間と同じ長さの「無行の時間が必要となり、その間に残業で失った生気を取り戻す。
今のプロジェクトで「昨日も徹夜だった」みたいな事をことさらに吹聴する人がいるんだけども、作業量的にはたいしたことしてないし。いいから帰ってぐっすり寝て集中して仕事しろといいたい。


話は戻るけども


アプリケーションに必要なリソースを登録するDBサーバが2箇所にあって、メンバーは好きな方に登録するのでリソースの整合性が取れてない
ってすごいなぁ。"好きな方"ってのがまたなんとも言えず香ばしい。


俺も今日から「なぜにそうなる?」って事をあげてみよう。いや理想は来月この糞プロジェクトから抜けることなんだけども。


追記:
タイミング良くいやな情報。
「半数が残業100時間以上 仕事ストレスの自殺者」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000018-kyodo-soci


追記の追記:
納期が決まってて逆引きでスケジュール引くってのが間違ってるんだよな。ある程度のリスクを踏まえた上でスケジュール引いてみて、それが予定していた納期に収まらない場合は人を増やすとか機能を制限するとかの判断が必要なんだよな。スケジュール引いて収まるはずないのに、納期は絶対、人も増やせません、全機能実装しますなんてバカバカしくて。とかってのはみんな分かってるのに何故そのようにしないのだろうか。そのようにするのは不可能なのだろうか。

100時間なんて余裕で越えてますよ。あと月45時間の残業をすると体を壊す確率がぐーーーんとアップするらしいよorz。