宇宙消失

という、グレッグ・イーガンの小説を読みました。


量子力学をテーマにしたSFなんだけども、
すばらしく面白かったです。


波動関数の収縮に関しての解釈がとてもユニークで、
内容は難しかったけど、さくっと読んじゃいました。


量子力学に関しての話はネタばれになるので、
あまり書きませんが、
グレッグ・イーガンの書く未来の世界は面白いね。


たとえば、未来の世界では、
モッドといわれる脳神経に直接つなげる
アプリケーションみたいなのがあって、
それによって、直接脳内でゲームをしたり、
感情をコントロールしたりできる。と


脳の役割は機械等によって
代替可能である。
という風に私は考えています。


で、脳の中に一部機械が入った場合、
自分のアイデンティティがなんのか、
みたいなのが、
グレッグ・イーガンの主題らしいでつ。


アイデンティティは、思考のプロセスだと私は考えますが、
思考のプロセスに機械がかかわった場合、
アイデンティティの境界は曖昧だよな。
人は宗教に回帰するのかも。
絶対的なものをアイデンティティのより所とするために。