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「惜しまれるうちに、卒業せなアカン」
司会者(?):ところで、モーニング娘。の「卒業」って、ある程度計算してるんですか?
つんく♂:結果論でしかないです。彼女らが入ったときから、「いつか卒業するねんぞ」って常にいってるんです。それは早く卒業した方がいい。いってみれば学校みたいなもんじゃないですか。途中でやめる必要はないんですけど、早く卒業した方が、その後、自分が自由にやれるし。やっぱり集団って無駄な時間もいっぱいあるわけですよ。だから、モーニング娘。にしがみついていると、損をするよというのは常にいってます。どれだけみんなに、おめでとうっていわれて卒業していくかがテーマだと。惜しまれてるほど、卒業しがいがある。「惜しまれているうちに、卒業せなアカン」と。
がなり:僕ね、モーニング娘。は「リクルート」だと思ってるんですよ。あの会社って使える人間は30代でどんどん外に出ていっちゃうんです。会社にしてみるとその分マイナスなんですが、優秀な人間が30代で外の世界で活躍してるのを見てるから、その気のあるやつが下から入ってくる。で、彼らもまた30代でいなくなる。また優秀なやつが入ってくる。その回転ができた瞬間、ものすごく強い組織になる。
そういう優秀な人間って、入るんならソニーみたいな一流企業を含めていっぱいあるんですよ。でも、リクルートの何がいいんだっていったときに、実力をつけて独立できるんだっていうことなんです。独立するサラリーマンって、やはり優秀なんです。自分がやることの結果にこだわるっていう部分で、はっきりしてますから。
つんく♂:彼らは初めから起業家なんですよね。
がなり:会社の中で利用できるものは利用して結果を出していくっていう、その利益が会社なのか自分なのかっていう違いだけ。そういう人間ってやはり優秀なんで、それを採るっていう仕組みが社内に自然にできてる。
つんく♂モーニング娘。もいつまで続くのか、宝塚みたいになれるのか、ジャイアンツやディズニーランドになれるのかどうか分からないですが、ハロプロに関していえば、早く自分のポジション見つけて、自分で回していける人になれれば、すごく安全、かつ楽しめる仕事場になりますよ。だから、母体はモーニング娘。じゃなくてハロプロなんです。
司会者(?):でもやっぱり、モーニング娘。から人気のあるメンバーが抜けていくと、その直後って揺らぐもんじゃないですか?
つんく♂:確かに一瞬、打撃を受けます。だけど「アメーバ理論」みたいなものがあるみたいで、自然となんとかなります。これって、伸びる会社と一緒じゃないですか?
がなり:同じです。リクルートだけじゃなくて、強い会社の成功法則はそこに尽きます。
つんく♂:ユニットも組織も同じだと思うんです。なんとか維持しようと努力するそのエネルギーから、次の新しい形態が誕生する。必然じゃないかと思いますね。


なんか、モーニング娘。の価値って下がったなぁ。
昔は、モーニング娘。だけが知名度もってて、
卒業はもはや芸能活動の終わりっていう感覚だったのに、
今では、早く卒業しろとつんく♂に言われてる。


モーニング娘。は学校かぁ。
そのほうが最終的にはいいのかなあ。
モーニング娘。にとってじゃなくて、ハロプロ的には。