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つんく♂:今はハロプロの中にもタテ社会の仕組みがありますから、ある意味早いです、ものを理解するのが。
(略)
後藤(真希)あたりまでくると、ある程度、上下関係ができて、でも先輩後輩でも抜け出したやつは勝つっていう仕組みができてくる。それからですね、下の子たちが初めからそういうことができるようになったのは。
例えば、辻(希美)、加護(亜衣)っていうのは、12歳でモーニング娘。に入ってきたんですけど、12歳ってまだ本当の子供じゃないんですか。ほかのメンバーは叱られると、見えないように物陰で悔しそうに「うっうっ」って嗚咽してる。大人の域に近づいてる。でもこの2人は怒られると、「うえええーん!」ってマジ泣きなんですよ(笑)。
がなり:あはははは!(かなりおかしそう)
つんく♂:「え・・・あ、どないしょ」って弱っちゃって、もうどうしていいか分からない。そうすると、上のメンバー、つまりお姉ちゃんたちが、こっちおいでって連れってって、いろいろ教える。そういう土壌を作って、やっと今ではある種の「不良なタテ社会」やってるんですけど(笑)
がなり:矢口(真里)さんは厳しそうですよねー(笑)。もちろんお会いしたことないから、本人のことなんて全然分からないんだけど、テレビなんかで顔だけ見るとですね、あの子は上下関係にうるさそうだなーって感じるんですよ(笑)。
つんく♂:あの子ね、ものすごくスピード感があるんですよ。普通の人間って1年が365日ですよね。あの子は多分、500日ぐらいで生きてます(笑)。
がなり:矢口さんは好きなタイプなんですよ。ガッツがありそうで、すっごく口うるさくいってくれそうで、なんかたまらない(笑)。
つんく♂:トロいとか、できないことに対しては、ブワーッっていいますね。でもそれがキツくないんですよ。ピッピッピッって、こう歯切れ良く。自分に速度があるから、のらりくらりがダメなんでしょうね。
がなり:仕切れますよ。おかみさんにいいですね、相撲部屋の(笑)。
つんく♂:つぶされます(爆笑)。